kosame21のブログ 人生の目的

なぜ生まれなぜ死んでいくのかは決して永遠の謎ではありません。仏教はそれを説明しています。その具体的な説明を第一回「人生の目的」(2021.9.07)から第四十三回「新しい時代に向けて」までに書きました。どうぞ読んでみてください。

あの世はどこにある?

キリスト教イスラム教はあの世の場所を天国と言っています。仏教は西方十万億土に極楽浄土(安楽浄土とも云う)があるとしています。

イエス・キリストは天国という言葉ではなく神の国と表現しました。しかも現在の神の国と未来の神の国とを言っているようです。これは仏教もそうです。安楽浄土は浄土系の経典には未来の浄土として書かれており、それとは別に現在の浄土として己心の浄土とか娑婆即寂光土が言われます。

今のわたしの教学ではこれらの浄土、あの世は全部正しいことになります。つまりどれも同じことを示しています。あの世とはこの太陽系の外の星の世界のことです。

西方十万億土にある浄土ですが西方とはこの世の象徴である太陽が沈む方向で、沈んだ後あの世を示すために星空を見せます。今のあの世の状態をあえて目で見るとこのようなものだと星空で示しているわけです。

そして星の世界は東から西へと毎日回転しています。だから天国も西方浄土も一緒です。また「たましいは海の彼方からやってくる」と海の彼方にあの世があると考えたのも正しいことで水平線の向こうで天と地が交わり天があの世であると知っていたのです。更に寄せくる波に乗ってという具合に神が示す波の意味もよく知っていました。また日本の古代の人は「海の彼方に常世がある」と見ていましたがこれも同じです。常世とは永遠の世界です。船でいくら沖に漕ぎ続けても決して常世には着きません。太陽系の外が常世です。

では現在の神の国、この世が浄土また己心の浄土とはどういう事でしようか。それはこの世の生を終えてあの世へ行った霊が還相回向されて地上によみがえっているということです。それを示しているのが星の光です。光はこの地上に届いていますよね。

従って地上は本当は神の国、西方十万億土の安楽浄土が反映された世界で楽園であり、誰もがそこで楽しく修行し、やがて寿命が尽きたらあの世に行くという人生を送っていた。その楽園を人間は罪により苦しみの世界、穢土にしてしまったのです。

己心の浄土というのは外界の世界はどれも本当は自分の心だからです。どんな現象も感性的には自分の心と一致します。そしてどの現象もよみがえった仏たち、「十方の諸仏」です。自分の中の仏の心が鏡で外界に映し出されたものです。なので己心の浄土とも言います。というか己心の浄土が一番正しいと言えます。大乗は唯心論であり、外界の物質的現象は本当は存在しないと言っていますから。イエス・キリストも確か「神の国はあなた方のただ中にある」と言っていましたよね。これが己心の浄土です。

しかし神はあえて目で見るとこのようなものだと示すためにわざわざ物質があるかのように見せていますから、天国や西方十万億土も正しいと見て良いと思われます。

この西方の距離のことでちょっと面白いことに気づきました。ふと十万億土ってどのくらいだろうと思い計算してみました。一国土はあの時代、共同体や独りの統治者を考えると10km〜100kmあたりではないかと思い、となると10kmとして、十万億土は10万×1億×10kmになります。これは100兆kmです。太陽系の直径を調べてみたら30兆kmぐらいでした。地球は太陽に近いので半分の15〜16兆kmから外は太陽系の外の世界になります。仏典を文字通り受け取って100兆kmから先を極楽浄土と見るのは現実の科学的知見から見てもかなり妥当であると言えます。偶然なのでしょうか。