kosame21のブログ 人生の目的

なぜ生まれなぜ死んでいくのかは決して永遠の謎ではありません。仏教はそれを説明しています。その具体的な説明を第一回「人生の目的」(2021.9.07)から第四十三回「新しい時代に向けて」までに書きました。どうぞ読んでみてください。

夜空の星

私が知ることのできたもうひとつのイデアについて書いてみます。

皆さんはこの宇宙には地球のような星はたくさんあると思いますか? この宇宙はとてつもなく広いですよね。しかし今の私は地球のような「生命の星」はたつたひとつしかないと信じています。

我々の太陽系を含む銀河だけでも太陽と同じような恒星が数千億あるそうです。またそのような銀河がこの宇宙にはわかつているだけでやはり数千億あるそうです。つまりこの宇宙には恒星が少なくとも数千億×数千億はあることになります。なんともすごい数です。

それで科学者を始めとして多くの人がこの宇宙には地球以外でも生き物が住んでいる惑星がかなり存在し、人間のような知的生命も存在するかもしれないと考えます。ある科学者は「少なくとも百万ぐらいはあるのではないか」と言っています。恒星一億×一億につきひとつあれば百万超えますからね。いわゆる理詰めに考える人はそうなるでしょう。それも無理はないと思います。私も以前は数はともかく生命の星は他にもあると思っていました。

しかし今の私は違います。先ほどの星の数をさらに千倍し、さらにそれらを五百万億倍したくらいこの宇宙に星があったとしても、地球のような水の惑星、生命の星はたつたひとつしかないと主張します(ただし単細胞やウィルスについてはわからない)。

これは地球以外の星は何の意味もなく、ただの星屑に過ぎないということではありません。それどころか地上の人間にとっては、偉大なロマンチストである神の慈悲の心に満ちた素晴らしい存在です。

それでは私が知ることのできたもうひとつのイデア、精霊、神の智慧を説明しましょう。夜空にまたたく星「星空」というイデアです。

ひょっとしたら皆さんも聞いたことがあるかもしれません。昔からの言い伝えで、子供が「死んだらどうなるの」と質問した時に、母親が「お星さまになるのよ」と答えることがあります。実はこれは本当のことで正しい答えです。

「エーッ?」と驚く人もいるでしょうが、人間がロマンチックな気分になってわざわざそういう風に思い付いて言い伝えられたのではありせん。神が偉大なロマンチストであってそういう意味を込めて夜空に描いているのです。

よく死んで成仏すると言います。その成仏した仏をあえて目で見るとするとこのようなものだと星空で示しているわけです。あるいは光り輝く星に住むということかもしれません。

夜空とはあの世、潜在意識の世界であり、それらの成仏した仏たちが神の新しい智慧となり新しい光をこの世である地球に送っているということです。たとえてみれば神のひとつの細胞になるようなことでしょうか。

太古の人たちはみな知っていました。この話は前のカニの話よりわかりやすいかもしれません。なぜかというと多くの詩人や感性の鋭い人が神の心をそれとなく感じ取り、察して表現したことばがかなりあるからです。

たとえば「星と輝け」とか「星に願いを」などのことばがあります。また「見上げてごらん夜の星を、小さな星の小さな光がささやかな幸せをうたってる。名もない星が祈ってる」でしたか。これなんかすごいですよね。神の心をほとんど知っているという感じです。

私はこのような感性には乏しく星座と言っても北斗七星ぐらいしか知らなかったし、歌の世界のことだとずっと思っていました。星空というイデアに至ったのは、あくまで仏教を学んできた延長上でひょっとしたらと思い至ったのです。実際経典の中に「星になる」ことを暗示する文章があります。経典の文章と詩人のことばや「お星さまになるのよ」が結びついて間違いないと思うようになりました。

従って宗教的なことに関係なく星空をロマンチックに感じ取る人には感心します。「見上げてごらん夜の星を」の作詞者は「星空をロマンチックに受け止めたほうが心がずっと豊かになるんじゃないか。太陽と同じように核融合反応によるエネルギーが光を発し、、、などという考えでは味気ないではないか。」という風に言っていましたから、宗教や神とは無関係ですよね。