kosame21のブログ 人生の目的

なぜ生まれなぜ死んでいくのかは決して永遠の謎ではありません。仏教はそれを説明しています。その具体的な説明を第一回「人生の目的」(2021.9.07)から第四十三回「新しい時代に向けて」までに書きました。どうぞ読んでみてください。

2021-01-01から1年間の記事一覧

デジャブはなぜ起こるのか

心理学の研究対象にもなつているデジャブという用語があります。日本語では既視感です。初めて来た場所で初めて見る光景なのに以前確かに見たことがあると錯覚する現象のことです。 私も若い時に経験したことがあります。二十歳前後だったと思いますが二回あ…

山川草木悉皆成仏

日本にやって来た仏教は日本化したところもいくつかあると言われています。 そのひとつが動物だけでなく山や川や石などにも命があり、やがて仏になるという考え方です。日本人は太古からアニミズムの精神を持ち続けそれを仏教に取り入れたとの見方。 そのこ…

言霊の幸わうくに

「ことだま」についてデジタル大辞泉には「古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉通りの結果を現す力があるとされた。」と書いてあります。言霊と普通は書くようですが、事霊とか言魂とも書くそうです。 私はことだまを人間の…

猿婿入り

日本のどの地方にも三人姉妹の末娘が猿と結婚する話があります。内容は大体一緒のようです。次のものはどの地方かわかりませんがそのまま写してみます。 *** 昔あるところに、爺様と三人の娘がいたど。山の畑の草があまり生えているから爺様が「だれかこ…

新しい時代に向けて

「人生の目的」について、私が仏教を学んで得た「生命観」「自然観」を色々書いてきました。 大乗経典の解釈や仮説に確信があるわけではありません。それらは別にして基本的な問題「なぜ生まれなぜ死んでいくのか、何のために生きるのか」「自然とは何か」「…

ホトトギス仮説

今日は夢や創造に関係したことで私のある仮説を紹介してみようと思います。 私が以前住んでいた海の街はウグイスがものすごく多いところでした。他にこんな場所は無いのではないかと思うぐらいです。 ウグイスたちにも縄張りがあり、これは彼らの鳴き方が少…

ウィルス進化説が正しいとしたら

地球生命の進化に関する現代の主流の考え方は、遺伝子の突然変異によりそれまでと異なる性質を持った個体が生まれ、それが生存に適していた時に子孫が多く残り少しずつ進化していくということのようです。 突然とはもちろん偶然のことですが私は決して偶然で…

植物の種はとても神秘的です。 非常に小さいものを「けし粒のような」と言うとおり、あのように小さい存在の中にその植物の一生の、葉、花、花の色、果実などを可能性として全部含んでいるのは何とも不思議です。 そして種はある環境状態にあればいつまでも…

本当の創造

現代世界において人間が生きる上での重要な理念として「自由」「知性」「創造」が強調されます。 今の有識者が解説しているこの三つの理念は人間が求めている本当の理念ではなく、みな間違っていると私は思います。 本当の自由と知性についてはすでに説明し…

大乗仏教の四智

インドのユガ唯識派の人たちは人間が至るべき智慧として四つの智慧を説いています。今日はそのことに関しての私の見解を書いてみようと思います。 四智とは大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智です。 妙観察智は自然現象に表われている永遠のブツダの精…

色々なイデアを考察してみてください

「海とカニ」の話で、時々瞑想するといつも喜びと称賛の心がわいてくると言いましたが、「星空」の時もそうなります。今もこのふたつを時々瞑想しますが、やるたびに喜びの心に満たされます。たつたふたつだけでもです。 私は無数にあるイデアのほんの少しし…

満天の星

さあ皆さん! 星空を夢見ている神のように我々も星空を瞑想してみましょう。どこか星空の美しい土地に行ったつもりになって、キラキラとかがやく数え切れないほどの星に満ちた夜空をイメージしてみましょう。 音ひとつない静寂の世界ですが、どこかから神の声…

ぶどう園の労働者のたとえ

新約聖書のマタイによる福音書に「ぶどう園の労働者のたとえ」というイエス・キリストのたとえ話が書かれています。それをそのまま書いてみます。 *** 「天の国は次のようにたとえられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労働者を雇うために、夜明けに出…

あなたは華光如来という仏になります

仏教の経典に「死んで星になる」ことを暗示している文章があると言いましたがそのことについて。 法華経の一節に次のようなところがあり、少し長めですが口語訳で書いてみます。 ***「シャリフツよ私は今ここでおびただしい天人や人間たちの前で、お前が…

夜空の星

私が知ることのできたもうひとつのイデアについて書いてみます。 皆さんはこの宇宙には地球のような星はたくさんあると思いますか? この宇宙はとてつもなく広いですよね。しかし今の私は地球のような「生命の星」はたつたひとつしかないと信じています。 我…

本当のエロス

空と海、波やカニこれらのことを神、永遠のブツダが夢見るように瞑想しているのです。さぁみなさん! 神がやっているように我々も夢見るように瞑想してみましょう。 美しい海と水平線、天から降りてきて波に乗ってやって来る霊、波の音、カニたちの色々なしぐ…

カニという守護神 2

それではもうひとつ、別のカニの話をしてみましょう。 それから一年ぐらいたってからでしょうか、近くに海の資料館ができて見学に行った時のことです。あるコーナーでその近辺の海の映像を繰り返し放映していました。 その中のあるなぎさの場面ですが、波が…

カニという守護神 1

海の景色と神の心がつながった時は大変嬉しく、興奮しながら今までに学んだ海に関する色々なことを思い出しましたが、その日のうちにもうひとつわかつたことがあります。大変面白いものです。それはカニという生き物のことでカニがどのような動物であるかが…

ニライカナイ

では神の霊妙な智慧、イデアを知る妙観察智について具体的に説明していきます。私はほんの少しわかっただけなのですが、そのうちのふたつを紹介します。このたったふたつだけでも意味を知って瞑想するとそのあと何かたましいが豊かになったと実感できます。 …

妙観察智

自然という経典を快く受け止め、味わい、称讃することによりたましいが豊かになって行くと言ってきましたが、実は自然にはそのような直接的な感情を与える以上にもっと素晴らしい意味があります。 鳥は鳥という方便で空中を中心にして修行をし、魚は水の中で…

信仰

前回の話であと少し付け加えたいことがありましたので書いてみます。 神の存在を信じたりあるいは五感の対象にならない霊的存在(大菩薩など)を信じることも信仰でしょうし、またそれらに祈りを捧げることも宗教的信仰と言えると思います。 同じように神、永…

大乗の経典

これまでの話で自然現象が神、永遠のブッダの教えであるということをわかってもらえたと思います。 ではそのことが経典に書かれているかというと直接「自然現象が仏法である」とは書いてありません。暗に秘めて書かれています。 多くの大乗仏典に「この経典…

弱肉強食

なぜ鹿はライオンに捕まって食べられてしまうのか、神はなぜ弱肉強食のような関係を作ったのかについて考えてみます。 これもやはり善巧方便なのだろうか? 実はその通りです。鹿、ライオン、両方が救われるように神が方便としてこの現象を作ったのです。 ラ…

死は一つの救いの法門

この辺で「死とは何か」について話してみたいと思います。 おそらく人間だけが命の危険がない時でも死のことを考えて思い悩むのでしょうね。私も確か中学一年の時に死を意識しました。名前で示されるような自分という存在が生まれてから死ぬまであって、死に…

衆生済度

大乗仏教の重要な概念のひとつに「衆生済度」という用語があります。今日はこのことばに関しての私の見解を述べてみます。 衆生はまた「有情」とも言い「人々」や「心を持つ者」を意味します。そして普通は地上に生きる個人、個物の集まりを衆生と言っている…

なぜ神は分かれて存在するのか

前回の終わりに「この薬の色、香、味わい良きを知りて」とは「自然という色、香、味わい良きもの」という意味だと言いましたが、この味わい良きものということで私がふと思い出した体験を書いてみます。 若い頃どこかでアルバイトをしていた時のことです。暑…

神はなぜ隠れているのか

最初の方で、二つの疑問があり後で説明をすると言いました。その話をしてみます。「神はなぜ潜在意識の奥のほうに隠れているのか」と「なぜ神は無数と言っていいほどに分かれて存在するのか」です。 まず最初の方ですが、神はわざわざ方便でもって隠れている…

物質と反物質

さてこれまで様々な種類の無明が潜在的に無数にあると言ってきました。なぜあるのか、本当に無数にあるのかという疑問を持つ人もいると思います。 なぜあるのかは私には答えられません。しかしそういう霊が確かにあるというのは経験上誰も否定できないと思い…

法門無量

今までの話で「たましいが豊かになるためにはどのようなことをすれば良いか」も大分わかったと思います。すなわち出会ったものと肯定的に一致していく、正しい感覚正しい感情を保つということです。思考も行為の一つですが思考を除いた行為についてもう少し…

いじめ問題

これまでの話でたましいを豊かにするためにはその時々の感覚や感情が大切であることをわかってもらえたと思います。それも正しい感情ですよね。他を好きになったり、愛したり、尊敬したり、称賛している想いです。 この観点から私は今の学校でのいじめ問題を…