さて一つの霊魂には中心の奥底に神がいてその外側を多くの迷いの霊が渦巻いていると言いましたが、それらとは違う霊がまた中間に存在します。
迷いの霊を救うために具体的に直接的に、心を込めて活動する精妙な霊なので私は精霊ということばを使います。仏教では報身仏がそれに当たるのでしょうが、太古の人たちが使っていたことばなので精霊にしました。神と迷いの霊の仲介者です。
精霊は基本的に二つに分けることが出来ます。肉体の内ではたらくものと外ではたらくものです。外ではたらく精霊は少しあとの話で説明します。
内ではたらく精霊ですが、寝ていても起きていても無意識のうちに呼吸をしたり、血液が体中をくまなく走ったり、食べ物を消化したり、身体に悪い物が入って来たらそれを排除するため免疫系が活躍したりするのは全部潜在意識の精霊がはたらいているのだと思います。単なる化学反応とか物理学的運動ではありえません。
国際的な賞をとったある日本の生物学者が「サムシンググレート・偉大なる何ものか」ということばを使っています。DNAなどの神秘的な現象を観察して、単なる自然現象とはとても思えなかったのでしょう。
自我意識に関係したことでも、病気や事故でリハビリしていて「今まで何気なく普通にやっていたことがどれだけすごいことだつたのかが良くわかった。」と言う人が多いです。
また数学者でエッセイをよく書いた岡潔さんが、畳に寝っ転がっていて立ち上がろうと思い、その瞬間身体のあちこちの筋肉が微妙に働いてあっという間に立ち上がってしまうがこれは物凄いことだ、というような事を言っていましたが全くその通りだと思います。
そういうわけで霊魂は神と精霊と迷いの霊から成立していることになります。
ではこの中心の神をどのようにイメージしたら良いかというと、光り輝く太陽あるいは満月のようなものと考えたら良いでしょう。またはそういう光を放つ存在と言ってもいいと思います。ですからそのまわりの精霊は神の光から派生して現れてくるものという感じです。
どうですか皆さん。一人一人の霊魂の奥には神がいることを信じられますか?
霊魂の構成について大体のことがわかるように結論から説明したのでまだ信じられない人も多いでしょうが段々わかってきますからこのまま続けて話を聞いて下さい。
肉体こそ無数の精霊や無数の迷いの霊を伴って神が降臨している神殿です。