kosame21のブログ 人生の目的

なぜ生まれなぜ死んでいくのかは決して永遠の謎ではありません。仏教はそれを説明しています。その具体的な説明を第一回「人生の目的」(2021.9.07)から第四十三回「新しい時代に向けて」までに書きました。どうぞ読んでみてください。

物質と反物質

さてこれまで様々な種類の無明が潜在的に無数にあると言ってきました。なぜあるのか、本当に無数にあるのかという疑問を持つ人もいると思います。

なぜあるのかは私には答えられません。しかしそういう霊が確かにあるというのは経験上誰も否定できないと思います。

無数にあるかどうかというのは次のように考えたらどうでしょう。

現代物理学では真空というのはただの何にもない空間ではなく、無限の物質と反物質から成り立っていると言っています。

今の物質宇宙も百数十億年前に無からできたと言われています。ある物質の反物質とは電気的に反対なだけであってあとは物質と全部同じものだそうです。そしてまた真空は絶えずゆらいでいてある物質とその反物質が常に現れては瞬時に一致して消滅しているそうです。電子の反物質陽電子ですが対消滅の時に一個の光子を放出するとか。

無明、迷いの霊とはこの反物質のようなものと考えてはどうでしょうか。真空中に反物質が無数にあるように迷いの霊も無数にあると考えるのです。そして物質はそのまま自然現象で自然現象は自分の心の中の精霊です。

迷いの霊と精なる霊。それと瞬時に一致して元の真空に戻る。何かピッタリではありませんか。

ある光景を見てその美で空を知り、見とれている時は無明が潜在意識から意識に上がると同時に光明となって霊魂の奥の光の彼岸に渡っている、それが瞬間瞬間に繰り返されている感じだとは思いませんか。物質と反物質も絶えず消滅を繰り返すけれども余りに短い時間であるため人間の意識ではわからないそうです。

真空に対する新しい観点から物理学者は「宇宙の初めには物質と反物質が同じだけ有ったのだから今もこの宇宙のどこかに反物質の世界が有るはずだ。」と考えて宇宙全体を調べたが見当たらなかったようです。

それで「今の宇宙に物質だけしかないのは対称性の破れがあって物質の方が反物質よりいくらか量が多くそれで対消滅したあと物質が残り今の宇宙になった。」と考えたようですね。

そして反水素を作り出し対消滅しないように隔離して質量などを調べたようです。その結果質量と電気量には対称性の破れがなく、2017年に今度は磁気量を調べたらこれも対称性の破れはなかったそうです。このとき、研究した一流の科学者は「これでは宇宙は存在出来ない。宇宙は存在しない。」と言ったそうです。

大乗仏教は唯心論で物質は実在しないと言っていますから、物理学が仏教に近づいたと言えます。仏教は物質は神の心であり、霊的存在であり、精霊としての仏であると示しています。

反物質の世界がどこかに有るはず。」という問いには「地上に生きるものの潜在意識の中に迷いの霊として存在する。」が答えでしょうか。そして「日常生活の色々なところで精霊と迷いの霊の対消滅を心掛けなさい。」と仏教は教えています。

私は物理学のくわしい理論は知りませんが、ニュートリノか何かで対称性の破れが発見されたとも聞いています。もしこれが正しいのなら、それの意味するところは、本当は実在しないのに迷いの霊に有るように見せている神の巧みなわざが結果としての式に現れているのだろうと私は考えます。

あくまで大乗仏教の唯心論を信じます。