kosame21のブログ 人生の目的

なぜ生まれなぜ死んでいくのかは決して永遠の謎ではありません。仏教はそれを説明しています。その具体的な説明を第一回「人生の目的」(2021.9.07)から第四十三回「新しい時代に向けて」までに書きました。どうぞ読んでみてください。

親の死が怖いという女子中学生

私は以前インターネットのあるサイト、自由な質問回答をやり取りするサイトに参加していました。「何のために生きるのか」などのいのちに関する基本的な質問があったら答えてみようと思っていたからです。

いくつかのやり取りした中から一つを書いてみます。ある母子家庭の女子中学生が次のような質問をしていました。

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人は死んだらどうなるのでしょうか? 最近無性に母の死がくるのが怖いです。私は受け入れることが出来ないと思うんです。生きていけないかもしれません・・・

あと自分が死んだとき無になるのが怖いんです。意思がなくなるのが怖いです。誰かそうゆう事に詳しい方がいらっしゃったら教えていただけませんか?

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私はこの質問に答えてみようと思い、この子の過去の投稿を覗いてみました。そうしたら質問も回答も5つか6つしていて、死についての質問を過去に2回していたのです。

最初の投稿は自分の死のことには触れず母親の死が怖いとの相談でした。そして次に別の質問をして1ヶ月ぐらい後に母親の死と自分の死の相談、そして別の質問、また1ヶ月して死の相談という具合でした。つまり死のことを聞きたくてこのサイトに参加したのだとわかりました。

しかも1回目と2回目の投稿は取り乱した様子で、ひよつとしたら泣きながら書いているんじゃないかと思えるぐらいのものでした。ちょっと切り取ってみますと

「人間いつかは死ぬから、いつかはその時が来てしまう。そんなことを思うと毎晩寝れないし、涙も止まりません。」「死ぬ=永遠の別れ でしょう。うちの親はお母さんだけなのですが、私はお母さんが死んだらきっと気が狂う。」「気が狂いそうなほど悲しんでも、また立ち直ることができましたか?馬鹿な質問ごめんなさい。不安で不安でしかたなくて・・・」「あと、私は死後は無になると思っています。感情がなくなるなんて、怖くて怖くて・・・」「死が怖いから最近生きることも怖い。一日が終わることが恐怖に感じます。」「不安で不安で、めまいがするぐらい怖くなるし、眠ることもできなくて・・・」

 

私も中学1年の時に自分の死を自覚して恐怖感を持ったことを思い出します。この子もまずはじめに自分の死を自覚して恐れ、そのうち年寄りから先に死んでいくことに気が付き、お母さんが先に死んじゃうんだ、えーっ!となったのでしょうね。

1回目の時も2回目時も10人ぐらいのひとが親身になって自分の経験や死に対する考え方などで回答をしていました。それでも彼女はもうひとつ納得できなくて3回目の質問をしたのだと思われます。

私も回答してみようと思いました。というのは私の回答は相当に異質なものなのでひょっとしたら彼女が興味を持って、ほかにどんなことを言ってるんだろうと私の過去の投稿を見るかもしれないと思ったのです。その頃までに生や死に関していくつか回答していたのでそれらを読んで「そうかもしれない」となることを期待して書いてみました。

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偉大なる何ものか・サムシンググレートが死後どうなるかをはっきりと示していると思いますよ。

星になるのです。

信じられませんか?今の私は信じています。というより知っているという感じです。昔の人たちがロマンチックな気持ちになって「お星さまになるのよ」と考え付いたのではありません。サムシンググレートが大のロマンチストであってその心を夜空に表現しているのです。「みんなも地上で光になるような良い実をたくさん結んで星となり、このようにあの世から地上に光を送るものになるんですよ」とささやいているのです。

誰にもあるつらい別れも一つの導きだと思います。悲しい歌や寂しげな曲をじっくりと聞いてそのあと何か心が浄化されたという経験はありませんか?その時が来たら思い切り寂しさ悲しさの気持ちに浸ってください。あなたもお母さんも無に帰すことはありません。かならず星になります。

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ひよつとしたらこの子は私のいくつかの投稿を読んでかなり納得した可能性があります。というのは半年ぐらい立ってからある人への手紙で今のやり取りを書こうとして見返してみたら3回目の質問のあとは一切質問も回答もしていなかったからです。そうであって欲しいと思っています。

なお「何のために生きるのか」の説明はこのブログの第一回から第四三回までです。

https://kosame21.hatenablog.com/entry/2021/09/07/124900